刀  銘  坂倉言之進照包  (新刀・上々作)(大業物)

14回重要刀剣指定書(昭和41420)

                 ¥8,500,000(税込)

田野辺探山先生御鞘書付

金無垢二重苔鎺(56)、角口付白鞘付

福岡県教育委員会登録証(昭和38620)

◎時代・国

江戸初期(350年前)、摂津。

 

◎法量

刃長71.1(235) 反り1.1(33)

元幅3.2(16) 先幅2.2(73)

元重0.73(24) 先重0.64(21)

鋒長3.95(13) 茎長22.0(726)

 

◎形状

鎬造、庵棟、棟のおろし急、身幅頗る広く豪壮な体配で、元先の幅差ややつき、踏張りごころがあり、平肉あまりつかず、反り浅めにつき、中鋒となる。

 

◎鍛

小板目に小杢目肌が交じって頗るよくつみ、肌目細かに立ち、地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入り、冴える。

 

◎刃文

直ぐに焼き出して、その上は大互の目乱れに小のたれ・矢筈風の刃や片山乱れ等交じって涛瀾風となり、足太くよく入り、匂深く、小沸よくつき、金筋・砂流しかかり、僅かに玉を焼き、匂い口明るく冴える。

 

◎帽子

直ぐに丸く品良く返る。

 

◎茎

生ぶ、先入山形、鑢目化粧付筋違い、目釘孔1

 

◎説明

坂倉言之進照包は、初代越後守包貞に学び、その跡目を継ぎ、初め越後守包貞を名乗っていたが、初代の実子岩松が成人すると、越後守包貞の名を譲り、自らは坂倉言之進照包と銘した。包貞から照包に改銘した時期については「坂倉言之進照包・越後守包貞隠居(裏に)延宝八年二月吉日」と銘した作が現存することから、たぶんこの延宝八年頃だと思われる。作風は助広に倣った涛瀾乱れや文殊風の互の目乱れなどが多いが、稀に大のたれや或いは直ぐ刃の作も見られ、そのいずれの作柄でも、匂いが深く沸のよくついた、匂口の明るい出来口となるのが通例である。

本刀は小板目に小杢目肌が交じって、肌目の細かに立った鍛えに、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かによく入っている。刃文は直ぐに焼き出して、その上は大互の目乱れに小のたれ・矢筈風の刃、片山乱れ等を交え涛瀾風となり、足太くよく入り、匂い深で小沸が厚くつき、金筋砂流し入り、匂い口が明るく冴えた出来口をあらわしている。

 

彼が最も得意とした涛瀾風の大互の目乱れを焼いて、優れた出来映えを見せ、とりわけ焼刃に矢筈風の刃や片山乱れと称する同工独特の刃形も看て取れるところなどは、照包の見どころがよく示されている。さらに匂い深で小沸が厚くついて匂口が明るく冴えわたっており、長寸で身幅の広い豪壮な体配も好ましく、同作中の白眉である。(重要図譜より抜粋)


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