刀   銘  肥前國大和大掾藤原兼廣(初代) (新刀)(業物)

特別保存刀剣鑑定書(令和元年523)

                ¥950,000(税込)

銀着一重鎺、白鞘付

千葉県教育委員会登録証(昭和38513)

◎時代・国

江戸初期(350年前)、肥前。

 

◎法量

刃長70.8(2337) 反り1.7(56)

元幅3.18(15) 先幅2.2(73)

元重0.69(23) 先重0.5(17)

鋒長3.75(124) 茎長19.8(653)

 

◎形状

鎬造、庵棟、身幅広く、重ね尋常で、元先の幅差があり、反りがあって姿良く、中鋒となる。

 

◎鍛

小板目よく約み、地沸つき、地景入り、明るい。

 

◎刃文

沸出来、匂い深く、互の目乱れ、小互の目、兼房風の丁子、小丁子、逆がかる刃等交じり、飛焼もあり、金筋・砂流しかかって、足長くよく入り、焼刃高く、盛んに働いて多彩である。

 

◎帽子

直ぐで入り、小丸に返って、よく沸づく。

 

◎茎

生ぶ、先栗尻、鑢目切、目釘孔1

 

◎説明

大和大掾兼廣は肥前佐賀國廣の子で六郎左衛門と称し、初め大和大掾、のち大和守を受領した。切れ味の良い業物としても定評があり、遠江守兼廣の義父にあたる。

本刀は元先の幅差があって、踏張りがあり、反り高く姿が良い。よく約んだ小板目に互の目乱れ、小互の目、兼房風の丁子、小丁子、逆がかる刃等が多彩に交って、金筋・砂流しかかり、足長くよく入って、盛んに働いて見所が多く出来が良い。

 

 


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