特別保存刀剣鑑定書(令和元年5月23日)付
¥950,000(税込)
銀着一重鎺、白鞘付
千葉県教育委員会登録証(昭和38年5月13日)付
◎時代・国
江戸初期(約350年前)、肥前。
◎法量
刃長70.8㎝(2尺3寸3分7厘) 反り1.7㎝(5分6厘)
元幅3.18㎝(1寸5厘) 先幅2.2㎝(7分3厘)
元重0.69㎝(2分3厘) 先重0.5㎝(1分7厘)
鋒長3.75㎝(1寸2分4厘) 茎長19.8㎝(6寸5分3厘)
◎形状
鎬造、庵棟、身幅広く、重ね尋常で、元先の幅差があり、反りがあって姿良く、中鋒となる。
◎鍛
小板目よく約み、地沸つき、地景入り、明るい。
◎刃文
沸出来、匂い深く、互の目乱れ、小互の目、兼房風の丁子、小丁子、逆がかる刃等交じり、飛焼もあり、金筋・砂流しかかって、足長くよく入り、焼刃高く、盛んに働いて多彩である。
◎帽子
直ぐで入り、小丸に返って、よく沸づく。
◎茎
生ぶ、先栗尻、鑢目切、目釘孔1。
◎説明
大和大掾兼廣は肥前佐賀國廣の子で六郎左衛門と称し、初め大和大掾、のち大和守を受領した。切れ味の良い業物としても定評があり、遠江守兼廣の義父にあたる。
本刀は元先の幅差があって、踏張りがあり、反り高く姿が良い。よく約んだ小板目に互の目乱れ、小互の目、兼房風の丁子、小丁子、逆がかる刃等が多彩に交って、金筋・砂流しかかり、足長くよく入って、盛んに働いて見所が多く出来が良い。