特別保存刀剣鑑定書(平成30年6月13日)付
¥480,000(税込)
刀苑社 最上作認定書(昭和49年6月9日)付
銀無垢一重鎺、白鞘付
福岡県教育委員会登録証(昭和47年6月20日)付
◎時代・国
江戸初期(約370年前)、肥前。
◎法量
刃長49.8㎝(1尺6寸4分強) 反り1.5㎝(5分)
元幅2.96㎝(9分8厘) 先幅2.15㎝(7分1厘)
元重0.61㎝(2分強) 先重0.47㎝(1分6厘)
鋒長3.7㎝(1寸2分強) 茎長14.4㎝(4寸7分5厘)
◎形状
鎬造、庵棟、身幅・重ね共に尋常で、反りがあって姿良く、中鋒延びごころとなる。
◎鍛
小板目に小杢目肌よくつみ、地沸厚くつき、地景よく入り、地沸厚くつき、かね色やや黒味がかる。
◎刃文
互の目主調に足が長く入り、丁子がかった刃交じり、金筋・砂流し頻りにかかり、乱れに変化があって覇気があり、明るく冴える。
◎帽子
直ぐで入り、小丸に返り、掃き掛ける。
◎茎
生ぶ、先細って尖りごころの栗尻、鑢目大筋違い、目釘孔1。
◎説明
初代忠国は、初代忠吉の異腹の弟と伝える相右衛門尉広貞(吉家同人)の二男で、傍肥前中では初代正広に比肩すべき技量を持ち、小城藩の鍋島家に抱えられた。
本作は反りがあって姿良く、小板目に小杢目肌がよくつんで地沸が厚くつき、地景がよく入って、地沸映りも立っている。刃文は互の目乱れが華やかで、足が長く入って丁子がかった刃も交じり、金筋・砂流しが頻りにかかって覇気があり、明るく冴えている。脇指ながら初代忠国の典型作で、華やかによく働き明るく冴えた刃文は、同工作の中でも出色の出来映えである。