薙刀  銘  播磨守藤原輝廣  (新刀・上作)(業物)

40回重要刀剣指定書(平成61111)

           ¥3,300,000(税込)

金着二重鎺、白鞘付

東京都教育委員会登録証(平成41117)

◎時代・国

桃山期(400年前)、安芸。

 

◎法量

刃長52.2(1723) 反り2.4(79)

元幅2.65(88) 元重0.8(26)

茎長50.5(1667)

 

◎形状

薙刀造、三ッ棟、身幅尋常、重ね厚く、反り深く、頭やや張る。

 

◎鍛

板目に杢目交じってよく約み、流れ肌交じり、やや肌立ちごころで地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入り、かね冴える。

 

◎刃文

小のたれを主調に、互の目・尖りごころの刃などが交じり、匂深く、小沸厚くつき、金筋・砂流し頻りにかかり、僅かに小さな飛焼を交え、匂口明るく冴える。

 

◎帽子

表は浅くのたれて先やや大丸風となり、裏はのたれ込んで突き上げ、先尖りごころとなる。

 

◎彫物

表裏に薙刀樋を丸留にし、添樋を搔き流す。

 

◎茎

生ぶ、先栗尻、鑢目浅い勝手下がり、目釘孔1

 

◎説明

播磨守輝広は、本国尾張で、姓は蟹江氏、通称を甚八、初銘を兼久と称した。

初代肥後守輝広の門に学び、師に見込まれて娘婿となり、福島家に仕え、同家改易後は浅野家に仕えたという。

彼の作刀には、慶長15年紀の脇指が遺存ところから、初代輝広と作刀年代にあまり差がなく、しかも匂の深い小のたれを主調とした刃を焼いて初代の作風に類似しており、且つ上手であることから思うに、初代同様に埋忠明寿との関係が窺える。

この薙刀は、小のたれを主調に互の目等が交じり、匂深く、小沸が厚くつき、金筋・砂流しが頻りにかかるなど、彼が最も得意とした作域を示しており、特に鍛えが一段と優れている点が注目される。匂深で、小沸がむら無くよくつき、地刃共に明るく冴えている様は、正に同工の真骨頂である。

また、鍛えに流れ肌を交え、刃中には尖りごころの刃が交じり、殊に裏の帽子が三品風を呈しているなどの状には、彼が美濃系出身の刀工であることを察知させる。

二代輝広の本領が遺憾無く発揮された同作中の優品である。(重要図譜より抜粋)


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