薙刀直し刀   銘  備中国住次吉作  (古刀・上々作)(大業物)

46回重要刀剣指定書(平成12105)

              ¥5,800,000(税込)

金着一重鎺、白鞘付

東京都教育委員会登録証(昭和4099)

◎時代・国

南北朝期(660年前)、備中。

 

◎法量

刃長71.5(236) 反り1.3(43)

元幅3.0(99) 鎬元重0.78(26)

茎長20.7(683)

 

◎形状

薙刀直し造、庵棟、身幅広く、鎬高く、鎬地を削いで重ね薄く、反りが浅くついた豪壮なる体配である。

 

◎鍛

小板目に小杢目交じり、肌目細かに立って縮緬風となり、地沸つき、地景細やかによく入り、棟寄りに乱れ状、刃寄りに筋状のいわゆる段映りが立つ。

 

◎刃文

中直刃調に浅くのたれごころをおび、小互の目、処々角張る刃交じり、小足入り、匂口しまりごころに小沸つき、金筋・砂流し小さくかかって総体によく働き、匂口明るく冴える。

 

◎帽子

直ぐに焼きづめる。

 

◎彫物

表裏に腰樋と丈の長い添樋を共に搔き流す。

 

◎茎

磨上、先切、鑢目()不明・()切り、目釘孔2

 

◎説明

次吉は次直・守次らと並び、南北朝中期の青江派を代表する刀工の一人である。その作風には直刃と華やかな逆丁子乱れの二様があるが、概して次吉には直刃が、次直には逆丁子乱れが多く、いずれも匂口がしまり、明るく冴えるもので、見どころともなっている。

本作は、元来薙刀であったものを刀に仕立て直したもので、鍛えは小板目に小杢目が交じって肌目が細かに立ち、地沸がつき、棟寄りには乱れ状、刃寄りには筋状の映りが立った、いわゆる段映りを見せ、刃文は中直刃調に浅くのたれごころをおびて小互の目を交え、小足が入り、匂口がしまりごころに小沸がつくなど、次吉の典型的な作風をあらわしている。

 

彼の本領を発揮した直刃の作域で、常の同工の作以上に地景が細やかによく入って目立ち、また匂口は明るく冴え冴えとし、優れた出来映えを示しており、加えて在銘であることも好ましい。(重要図譜より転載)


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