¥125,000(税込)
上製桑縁付桐箱・布団付
◎時代・国
江戸後期(約220年前)、長門。
◎法量
竪長さ7.52㎝ 横長さ7.29㎝ 厚さ0.54㎝ 重さ143g
◎品質・形状
竪丸形 鉄磨地 鋤出・鋤下彫 鋤残角耳小肉 片櫃孔。
◎説明
厚手の艶のある鉄磨地に鋤出・鋤下彫が入念に施されている。
表は波涛の上に剣を背負って拱手した仙人と思われる人物が立っている。
裏は穏やかな山水図で、遠くに山々と湖水があり、近くには庵が建っている。
中国に「八仙過海」という物語があり、「八人の仙人の面々が、各々その宝物をもって東海を渡るに際し、海を支配する龍王の一族と争う」というもので、その中で背に剣を背負っているのは剣仙としても知られた呂洞賓かと思われる。
清高は井上家の初代で、寛政二年に長州藩の抱工となった上工で、本作も丁寧で巧みな技量が発揮された優品に仕上がっている。